BL界の鬼才と呼ばれているはらだ先生といえば、一度読んだら忘れられないストーリーと魅力的なエロ描写が印象的です。
そんなはらだ先生の作品の中でエロなし・BLっぽさなしの本があることをご存知でしょうか?
ワンルームエンジェルは生きる価値を無くした男性と、そんな男性の前に現れた天使の日々を描く物語です。
天使の正体は誰なのか、2人の関係はどうなっていくのか。
こちらの記事では「ワンルームエンジェルのネタバレや感想を知りたい」という方に向けてご紹介をしていきます。
ワンルームエンジェルのあらすじやポイント
幸紀は狭いワンルームに1人で住む30代の男性です。
趣味も友達も恋人もなく、生きる価値もない自分の人生をクソと称していました。
コンビニバイト中、チンピラ客に文句を言われた幸紀は口論の末に刺されてしまいます。
死んでしまうかもと思った幸紀の前に現れたのは、羽の生えた美しい天使を見ます。
その後、幸いにして一命を取り留めた幸紀は退院をして家に帰ると、死に際に見た天使が待っていました。
「記憶をなくした」「飛べなくなった」という天使を、幸紀は一時的に住まわせることにします。
幸紀と天使の不思議な同居生活はどうなっていくのでしょうか?
ワンルームエンジェルのネタバレと感想
それでは、ネタバレに入っていきたいと思います。
幸紀と天使のブロマンスラブ!はらだ先生が描く2人の不思議な関係
ワンルームエンジェルはBL漫画らしくないBL漫画です。
その理由として、幸紀と天使の間にはっきりとした恋愛感情がないことです。
幸紀は同居をしている天使を可愛がりますし、天使のために行動をしますが、天使を恋愛として好きだから動いているわけではないんですよね。
だけど幸紀が天使に向ける想いは、読んでいるこちらからも深い愛を感じます。
天使の正体と2人の結末とは
天使の記憶を探す中で、幸紀は生前の天使と正体について知ることができました。
ですがその真実はとても悲しく、辛いものでした。
この下りはあまり明るい話ではありませんが、幸紀と天使のやりとりが重苦しい雰囲気にはなりませんでした。
日々を過ごしていく中で少しずつ天使に笑顔が増え、幸紀の中でも少しずつ心境に変化が訪れます。
生きることに価値を見出せなかった幸紀が変わっていくところは、読んでいて思わず涙が出てしまいました。
ワンルームエンジェルの感想まとめ
はらだ先生のこれまでの作品は救いのないお話やダークなものが多かったですが、ワンルームエンジェルは読後胸が温かくなります。
普段はBL漫画を読まないという方にも是非おすすめしたい作品です。
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