色々なBLはあるけれど、やっぱりハッピーな幼なじみものはいいですね。
そんな王道のラブコメBL「俺達は新婚さんかもしれない」2巻が発売されました。
前作の「俺達は新婚さんかもしれない」では部屋を借りるために「合理的」に結婚した大学院生の茄子川紫と大手メーカー勤務の蕪木真白が実は両思い、そして本当にカップルになるまでのお話でした。
2巻ではその二人のその後のお話となっています。
俺たちは新婚さんかもしれない 2巻のあらすじやポイント
前巻でやっとゴールインした二人。そんな幸せな二人の初めての温泉旅行、
そして、2人の新婚生活が始まってラブラブな二人。だが同学部だった蓮根浅黄が現れ何やら暗雲が立ち込める・・・というお話です。
俺たちは新婚さんかもしれない 2巻のネタバレと感想
茄子川と2人が蕪木と新婚旅行に温泉へ行った温泉編と茄子川と同じ研究室仲間が結婚した日、再会した同学部だった蓮根浅黄。
さて、どう言った話になるのでしょうか。ご紹介します。
合理的なのか?二人の新婚旅行 温泉編
「俺は興味深いものを見たり食べたりすると、蕪木に教えたくなるらしい」という茄子川に「非効率だから一緒に体験すた方が早いよ」と返した蕪木。
合理的な、という理由で「夫婦プラン」に申込み、ドキドキした時間を過ごす茄子川。
おいしいものを食べ、散策をしたり、温泉に入ったり、いつもと違う濃厚な夜を過ごしたり、と幸せを堪能する茄子川。
茄子川は今回の旅行は自分の一言から始まり、我ながらうまく言った、と思っていました。
でも蕪木としては、茄子川が研究室の教授との出張旅行への嫉妬から強行したことだったと思い、今度は本当の新婚旅行に誘おう、と考えます。
指輪を外してくれる?という蕪木に戸惑う茄子川
茄子川と蕪木が瓜生研究室の仲間の結婚式に参加します。
蕪木に式をあげる?と提案され、ドキドキする茄子川。
しかし、そこに蕪木の友人で同学部だった蓮根浅黄が現れます。
そこで瓜生研究室と蓮根が仕事関係で派遣されることになったと告げます。
その話を聞いた蕪木は、茄子川に結婚していることを蕪木に秘密にしておいて、といい、茄子川は指輪をそっと外します。
人望のある蓮根、ちょっと焼きもち蕪木
蓮根は研究室にすぐに馴染み、茄子川も彼を認めます。いいやつなのに秘密にしているのが心苦しいとも思います。
蓮根にしてもらった論文の修正などで忙しくなる茄子川、その彼を研究者向きという蕪木。ですが、蕪木の中に蓮根に対する嫉妬心が芽生えてきます。
そのため、蕪木は瓜生教授への根回しを欠かさず行い、教授からもからかわれます。
そして茄子川ももしかすると自分との関係を蓮根に秘密にするのは自分に問題があるのでは?と思ってしまうのです。
隠さなくてもいい男になりたい、茄子川、しかし・・・
茄子川は、蕪木にふさわしい男になりたいと思うようになり蓮根にアドバイスをもらうように。
平日のデートでスーツを着たりと茄子川なりに努力しますが、蕪木にとってはどんな姿も茄子川でますます可愛く思うばかり。
二人の仲が最高潮、というところ、蕪木は出張にいく羽目に。蕪木にはある気になることがありました。それは茄子川の信頼する蓮根は度を超えた既婚者好きであるということ。
そのため、研究室内は箝口令をしいていたはずなのですが、それを知らない蕪木の元カノ根岸がアメリカから帰国し、二人が結婚していることを暴露してしまいます。
蓮根にバレる、蕪木の反撃?
茄子川が新婚さんと知った蓮根に蕪木はすぐさま「お前の義兄さんに悪行をバラす」と釘を指しますが、退屈だった頃が懐かしい、と蓮根は蕪木と出会った頃を思い出します。
同じ頃、蕪木も同じように蕪木が出会った頃を思い返していました。
予備校で新婚の講師と関係を持っていた蓮根に自分と似ていると蕪木は言われたのです。
蓮根の好きな人は姉の夫でした。自己嫌悪と諦め、そういった闇が蓮根にはあったと回想します。
でも蕪木はその後、茄子川に出会い、慈しみ、相手を大事にする、ということを知ったのです。
暴走する蓮根、怒れる蕪木
一方、蓮根は研究室で茄子川のスマホと自分のスマホを入れ替え、家に呼び込むことに成功しました。
そこで蓮根が入れたコーヒーをこぼしてしまう茄子川。
なぜかシャワーを浴びることになり、そこで蓮根に抱かれそうになります。
しかし、蓮根が途中でやめてしまい、茄子川に「何があった?」と問われる始末。
そうしていると蕪木がやってくるのです。
結婚している奴が大好物の俺にどうしてパートナーから離れた、と尋ねる蓮根。
でも何もされていないという茄子川に自分のコートを着せる蕪木。
その様子を見て茄子川がお前を変えたのかと尋ね、そして俺はどうすればいい?と必死に尋ねる蓮根。
しかし、ここで茄子川は大いなる勘違いをし「蕪木は俺の大事な人なんだ。
諦めてくれ」と蓮根に言い放ちます。
二人が去った後、蓮根に義兄から連絡が入ります。
蕪木が蓮根の義兄に鍵を借りたようです。
幼稚園の姪っ子が赤ちゃんだった頃に会ったきり、4、5年ぶりのよう。蓮根は、義兄の声を聞くうちに落ち着いた顔で今度、鍵を返しにいくよ、と答えるのです。
問題は二人で解決!合理的な大団円
二人の家に帰ってから、蕪木は蓮根の家にいくなと忠告。怖い思いをしたね、という蕪木に蕪木がとても怖かったのだと思う茄子川。
友達に自分がパートナーだと公言したくなかったと思ったという茄子川に蓮根が茄子川を狙っていたからだと答えます。
そして、蓮根と茄子川がいい関係だから、茄子川には心配しないで研究して欲しかったと。
茄子川の綺麗な世界を壊したくなかった、その中の一員に俺はなりたかったのかもと思うのです。
茄子川は蕪木は視野が広いから自分と違って色々なことを考えられると思い、優しくて繊細なんだなと言います。
そしてちゃんと伝えて欲しかった。「問題は二人で解決した方が合理的だ」と。
蕪木はそんな茄子川に「困ったな。これ以上好きになることなんてないと思ってたのに…」と言います。
出張先から急遽帰ってきた蕪木でしたが、結局二人で濃厚すぎる時間を過ごすことになります。
大好きな人と過ごす日々は眩しくて、嬉しくて、涙が出そうになる
二人は互いの好きを伝え合ってもっと深い新婚さんになっていきます。
俺たちは新婚さんかもしれない 2巻の感想まとめ
研究者としては魅力的だけれど、外見の平凡さで自信が持てない茄子川にスパダリの蕪木の新婚生活のお話ですが、今回は1巻よりも成長した茄子川くんにほっこりしました。
今回は昔の蕪木とも言える蓮根が出てきたことで、
蕪木自身の変化も見られて二人の関係性がどんどんと深まっていくのも感じられました。
ただ、気になるのは蓮根の闇と彼がどうして既婚者にしか興味が持てないのか、自分が茄子川を誘惑しておきながら蕪木にどうして茄子川を放っていたのかという矛盾。
愛したいのか愛されたいのか、初めから愛されようとしない彼の悲しみが見え隠れしています。
ただ、蕪木が義兄との仲を取り持つようなこともあり、どうにか心の安定を保てるようになったらと願うばかりです。
合理的という言葉から始まった恋愛、俺たちは新婚さんかもしれないは濃厚ラブ度が極めて高い作品なので濃度高めのBLを読みたい方におすすめです。

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