BL漫画を読んでいる方の中には、同級生が初めてのBL漫画だった方も多いのではないでしょうか。
アニメ映画化もされた同級生は、高校生男子の愛らしい恋模様が丁寧に描かれている、中村明日美子先生の代表作です。
大人と子どもの境目に立つ草壁と佐条の恋はどのように進んでいくのでしょうか。
こちらの記事では「同級生1巻のネタバレや感想を知りたい」という方に向けてご紹介をしていきます。
同級生1巻のあらすじやポイント
社交的な草壁と優等生の佐条は、同じ男子校に通う高校2年生。
合唱祭前の練習中、草壁は隣に立つ佐条が声を出さずに口パクで歌っていると気付いてしまいます。
「歌なんてくだらないと手を抜いているのか」と草壁は思いますが、ある日の放課後に1人で歌の練習をしている佐条を見つけます。
それまで話す機会のなかった2人でしたが、一生懸命な佐条の姿を見て「合唱祭まで練習に付き合う」と声をかけました。
練習をしていきながら、草壁は次第に佐条への思いを募らせていきます。
草壁と佐条の恋はどうなっていくのでしょうか?
同級生1巻のネタバレと感想
それでは、ネタバレに入っていきたいと思います。
青春BLの金字塔!等身大の恋をする草壁と佐条
放課後の歌の練習をしていく中で草壁は「佐条は音楽教師のナカセンが好きなんじゃないか」と思い始めます。
実際は草壁の勘違いで2人は両思いであることに気付きますが、こういった気持ちのすれ違いが作中に何度か出てきます。
男が好きな佐条と女も恋愛対象に含まれている草壁や、大学受験に向けて草壁と佐条の間で見えた不安。
思春期の学生なら衝突する問題を、草壁と佐条はゆっくり乗り越えます。
その展開にあっ!と驚くようなドラマはありませんが、穏やかで丁寧にストーリーが全編を通して進んでいきます。
「まじめに、ゆっくり、恋をしよう。」のキャッチフレーズにぴったりな2人の恋は、読んでいて応援したくなりました。
耽美と純粋さが共存する美しい描写
同級生の一押しポイントは、中村明日美子先生の耽美なタッチと爽やかな青春の組み合わせです。
本作品にはキスシーンはありますがしっかりとしたエロシーンはありません。
けれど登場人物の行動や、彼らの目を通して見る景色に、ドキドキしたり、たまらない気持ちになります。
例えば草壁は一見するとチャラそうな子に見えますが、ふとした時の表情や視線に色気を感じます。
こういった大人の子どもの境目に立つ高校生の、今しか感じることのできない雰囲気は、どのページを開いても強く感じられます。
同級生1巻の感想まとめ
草壁と佐条の未熟な恋を優しく描いた本作品は、BLをこれから読みたいと考えている人におすすめの作品です。
アニメ映画化の他に、草壁と佐条のその後やスピンオフを描いた作品も発売されています。
2人の恋の行く末を見守りたいという方は、続編にあたる「卒業」もおすすめします。
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